バッテリー不要の無線ユニット

By | 2013年8月22日

(元ネタ:International Business Times)
http://www.appy-geek.com/Web/ArticleWeb.aspx?regionid=1&articleid=12127992

シアトルのワシントン大学のエンジニアがバッテリー無しで動作する無線通信技術を開発した。
WiFi, TV, 携帯電波の電波などでの利用が想定される。

名前は”ambient backscatter”
直訳すると「環境をまき散らし返す」だ。

動作原理はその名前のとおりで、周囲環境に存在する電波(実質雑音)を吸収し、それを跳ね返すことでお互いの通信を行う。つまり通信ユニット自体は何も信号を駆動していない、なので電池がいらない、という理屈だ。

「我々を取りまく無線信号の再利用ですよ」とコンピュータサイエンス助教授のシャム・ゴラコタ氏はプレスリリースで語った。

すべてのモノがこの機能を持っているとしたら、例えば無くした鍵をスマートフォンでambient backscatterを使って発見することができる。このように機器の内部に半永久的に組込むことでセンサーネットワークを構築し、モニタリングシステムを作り上げることが考えられる。
修理も、バッテリーの交換も、どのようなメンテナンスも必要としない画期的システムができあがる。
また既存のバッテリー駆動機器の動作時間の改善にも役立つ。テキストメッセージやメールをこのambient backscatterで送受信すればその分の電力が削減できるからだ。
ワシントン大学のチームの実験によると、TV塔から約10km離れたエリアでもTV塔から送信されている信号を利用してambient scatterデバイス間の通信は可能だという。
デバイス間の距離がおよそ1mの条件で通信スピードは約1kbps。決して速くはないがテキストメッセージを送るには十分だ。
先週IBTimesでMicrosoft Indiaの似たようなイノベーションを紹介したが、あれは音を利用した近距離通信方式なので依然電池が必要である。


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